地元で育て、地元に就職、安定的な生活をしてもらいたい。
6月議会では、このテーマに絞り一般質問を行いました。
議会での質問詳細についてはこちらをご覧ください。(現時点では議事録はなく動画のみです)
今回のポイントは、大きく3つ
- 就労支援から企業への就職
- 子どもの発達障害の早期発見と早期対応
- 障がいの特徴を個性とする取り組み
上記3つのポイントを議場で、市長や執行部、そして議員の皆さんに質問と答弁を通じて理解し考えてもらえるような一般質問を行いました。また、事前に発達障害にかかわる地域の方々の話を伺うため、地域を巡りました。
就労支援から企業への就職
発達障害の方が就労するまでの過程について、市の窓口において、相談を受け付けますが、その際、紹介先として、委託している就労支援センターにつなげますが、こちらでは、生活相談も行っている施設です。職員とともに就労について考えていく中で、就職希望者がどのような特徴があり、どのようなことが可能なのか、寄り添いながら本人や保護者と相談して、個性に合う就労移行支援事業所等へとつなげていきます。紹介された就労移行支援事業所等と二人三脚で支えつつ、社会性や働くことの理解を勉強し、本人と相談して、個性に合った企業への研修を経て、就職となります。
スムーズに就職につなげることが理想ですが、そのためには、子どものころから自身の特徴について、本人や保護者、周囲の方々が理解する必要があるとのことでした。また、これらの過程の中で、課題となるのが、支援しているかたがの負担が増していること。昨今、発達障害の方が増加しており、相談件数がましているとこのことです。まず、現場負担の軽減のため、周囲の市や県と対応していくようお願いしました。
そして、執行部が市内の企業についてより知ってもらい、障がいに合わせた環境つくりを進められるよう市が旗振りを行ってもらうこととともに、多様性を受け入れる風土を加須市として醸成してもらうことを市長へお願いしました。
子どもの発達障害の早期発見と早期対応
前述したとおり、就労の企業マッチングの際に、自身の特徴を理解しているとスムーズに就労に結びつけることができることから、子どもの発達障害に気づく機会について、市の担当部署や教育委員会へヒアリングしました。子育て支援として企画している親子教室や健診などにおいて、その都度、ケースワーカーが相談を受け、発達障害の疑いがある場合には、医療機関の発達相談外来へ繋げているとのことです。小中学校においてもスクールカウンセラーと担当部署が連携対応しており、特別支援学級や通級など、個性に応じた対応を支援していくとのことでした。
障がいの特徴を個性とする取り組み
近年、ニューロダイバーシティという言葉を耳にすることが多くなりました。発達障害をはじめ特徴的な能力を持つ方々が働く環境を整えることで、企業側にも生産性をあげることができるという考え方です。障がい者の個性を特性として生かす考え方を少し視野を広げ、地域として受け入れられる社会、つまり、子育てから就職まで対応可能とする社会を加須市から推進していくお願いを市長への質問とさせていただいました。
障がいを個性として受け入れることのできる世界を、そして、周囲の理解が得られた環境つくりが行える風土の醸成を少しずつでも進められたらと思います。